モツ煮で一杯。「新田川」で西裏の夜のはじまり。

By 2019.03.14SHOP

富士山の麓、富士山信仰のまちでもあり、織物のまちでもある富士吉田市。
織物工場が多い下吉田エリアには「西裏」という飲屋街があります。今から50年以上前、織物産業がとても景気がよい時代に栄えた繁華街ですが、時代の流れとともにお店の数も少しずつ減っていきました。しかし、今でも夜の飲み屋さんが盛んなエリア。空き家を改装して新しいお店も多くできています。そんな西裏で、まず今回紹介する新田川にいちばんに訪れることをオススメします。

お店に入ってまず迎えてくれる大きな鍋。この鍋で煮込まれているモツ煮を食べながら一杯というのが新田川のスタイル。メインがモツ煮と馬刺しのみなので迷う必要もありません。
メニューにあるビール(大)も飲兵衛さんはぜひ注文してみてください。ビールジョッキ、ほんとうに大きいです。

70年以上続く新田川は、現在の店主・入倉さんで2代目。馬モツ煮の先駆け的な存在でもあります。部位で味と香りも違い多い時で10種類はあるそう。モツ煮を頼むと数本を皿にとって出してくれます。味が染み込んでいてビールにとても合うんです。鍋のタレは味噌や砂糖でじっくり煮込まれずっと付け足しで続いているもの。

テイクアウトもできるのでふらっと訪れて家で家族で食べる分を買っていくお客さんも多いとか。数組入ると満員の小さなお店でシンプルなメニューですが、飲み屋さんが多いこのまちで長く続いている理由がきっとわかるはずです。

西裏にはまた訪れたくなるお店が多いので、はしご酒必須だと思います。お酒に弱い僕でさえ、そう思います。
なぜって、西裏のお店の魅力は日本のどこにもない、西裏にしかない魅力だからなんですよ。人も、場所も。

3組も入ればいっぱいの新田川の店内。カウンターでちょっとモツ煮で一杯。
西裏の夜のはじまり。


新田川
山梨県富士吉田市下吉田3-21-30
0555-22-3513 17:00~22:30 不定休

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