こうふのまちの一箱古本市 2018

By 2018.04.15FEATURE

2014年にはじめて、2015年、2016年、そして今年で甲府では4回目(チラシには勘違いして3回目って書いてしまったw)となる「こうふのまちの一箱古本市」を5/6に開催することになりました。
一箱古本市とは段ボールや木箱、トランクなどの箱に本をつめこんで、ふつうの人が中心に古本を販売するフリーマーケット型の古本市です。2005年に東京の谷中・根津・千駄木で不忍ブックストリートが開催したものが最初で、その後、いろいろな地方に広まっています。参加者は「店主」と呼ばれ、一箱の中に本と想いを詰め込んで、店名をつけてポップや飾り付けをして、出店者のみなさんが1日だけの本屋さんになれるんです。
イベント概要・お申し込みフォームがこちらにあるのでご確認ください。
http://beekmagazine.com/hitohako/

どうして一箱古本市を開催したのかといえば、自分が出たかったからに他なりません。1日だけでも本屋さんになれるなんて、本好きからしたら夢のようなことなんです。ちょっと大げさかもしれませんが。
ぼくは休日に本とコーヒーとパンがあれば、だいたい幸せだと思っています。
そんな理由があるので、本を通して人や街と関わっていきたいという思いが強くなって、街の本屋さんもある甲府中心のアーケード商店街で開催しようと思いました。場所と本があれば、比較的だれでもこの催しは開くことができるのも大きいと思います。
そしてあまり本屋さんが多いわけではない山梨、本好きの人がどれだけいるのだろうと不安になりつつも、幸いなことに初回から毎回平均40店ほど店主さんが集まってくれたのです。はじめて出る方も多い中、みなさんディスプレイも個性豊かで毎回その意気込みにぼくもいろいろ勉強になっています。

毎回お子さんづれで出てくれる方も多いんです。こども店長がいたり、まだ小さなお子さんを抱っこしながら出店してくれる方もいてとても嬉しい光景です。編み物をしながら店番したり、本を買ったら占いをしてくれる、しおりをつけてくれるなんて方もいたり、それぞれがそれぞれの楽しみ方で時間を過ごしてくれています。特徴的なのはリピーターさんがとても多いことです。
そしてみなさん本の売り上げというより、となりの店主さんとの会話とかお客さんとの会話とか、ちょっとお昼ご飯を近くに食べにいったりとか、人や街との交流を積極的にしてくれているんです。
聞いてみると山梨県内の出店者さんでも、甲府の中心に来るのは初めてという方がけっこうな数いました。これからは、商店街ともっと連携したり街歩きマップを作ったりというのが甲府の街に来てもらった人にもっと満足して帰ってもらえるようにこちらが準備するべきことだなと感じています。今年は作るぞー。

当日はコーヒーと美味しいパン、おいしいお食事、そしてハタオリをテーマにしたワークショップも開催します。
そして、一箱古本市終了後には元祖一箱古本市の不忍ブックストリートの代表を務められている南陀楼綾繁さん、神楽坂のまちの本屋さん、かもめブックスの柳下恭平さんをお招きしてトークイベントも開催したいと思っています。
さらにTOKYO BIKEが参加してくれることになり、レンタサイクルも可能になりました。柳小路の路地裏とコラボして街をハシゴしてもらう催しも企画中です。
甲府の街の1日を、本を通してぜひ楽しんでください。

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