インドの家庭料理を持ち帰る「SPICE CORNER」

By 2022.04.02SHOP

インドの家庭料理をベースにつくるカレーやお惣菜の入ったお弁当をお持ち帰りのみで販売しているSPICE CORNERさん。
店主の戸田さんとは、ロゴのデザインをご依頼していただいた時から、つまりお店を始める前からいろいろお話を聞いていました。
全国様々なカレーを食べ歩いているだろうカレー店の話やインドの風習の話はとても興味深く、ちょうどぼくも餃子の次に何が好きかを考えていた時に、「スパイスカレー昔からよく食べてた!」と思い至り、好きな食べ物ランキング第3位だなと確信を得ていた時期でした。
(ちなみに1位餃子、2位うなぎ、3位スパイスカレー)

最初は店舗をいきなりはじめるというより、どこかのお店を間借りしてという話もしていたので、事務所のあるアメリカヤ1Fのボンシイクさんをご紹介したら話がうまくいき、お店の定休日に戸田さんがお店を借りて出店できることになりました。
間借りスタイルは最初のスタートアップにはいろいろありがたいこともあると思うし、なによりぼくは事務所のあるアメリカヤに出店してもらえたらすぐに食べに行けるということが嬉しかったです。
ボンシイクの常連さんも食べにきてくれていました。

そして、さまざまな場所にも出店しつつ、コロナ禍での開店準備も経て、ついに2021年12月にお持ち帰りでインドの家庭料理をベースにつくったお弁当を販売する「SPICE CONER」が開店しました。小さなお店ですが見た目からして戸田さんのこだわりがあふれています。
そして見覚えのあるトレーラー小屋が、、、! この小屋は以前ma soupeとして営業をしていたお店のために空間デザインチームnomosが作った小屋でした。
よく北杜市や富士見町界隈での出店を見ていたので、まさかあのトレーラー小屋が甲府にお店として設置されるとは。nomosのことも知っていたのでなんだか感慨深いものがあります。


↑写真はSPICE CORNERさんのツイッターより

お弁当となるカレーは、今まで通り戸田さんが手作りにこだわって、スパイスを使いつつ身体に優しい料理を週替わりでいろいろ作っています。
カレーはスパイスの塩梅がちょうどいいなぁと思っていて、舌で感じてから心の中にもしっかりとスパイスが行き届く、というと言い過ぎかもしれませんが、言葉にするとそんなイメージです。インドの家庭料理をベースにしているという日常感の中に戸田さんの個性が入りこみ、なかなかクセになるカレーになっていると思っています。
副菜も添えてあるというより、主役といってもいいくらいごはんが進むもの。「キャベツのポリヤル」、「浅尾大根のピックル」など聞きなれない名前は、ぜひ店主にどういったもので、現地でどう食べられているのかなども突っ込んで聞いてみてください。
店内に置いてあってタイトルだけ見える本の数々も、ツッコミたいものばかりでブックトークも捗りそうです。

そもそもインド人が人口の割合に対して多くいる山梨では、今までもインドカレー屋さんは多かったように思います。そこにさらに、いわゆるスパイスカレー屋さんも増えてきてカレーの選択肢が増えてきました。毎日カレー食べたいという知り合いもいるくらい、もはや甲府が小さなインドみたいにカレーの多様性が生まれる街になるのかもしれない。そもそも家庭によって日本的ルーのカレーの味も違うというのも、カレーの奥深さを象徴していますね。
どこにもない、ここにしかないスパイスの街角のカレーを、この記事を書きながらもう食べたいと思っています。

 


SPICE CORNER
山梨県甲府市上石田4-2-14
070-8464-5339(TELは営業日のみ)
営業時間:11:30~13:30 ※売り切れ次第終了
定休日:日曜・月曜・火曜
https://twitter.com/spicecornerjp
https://www.instagram.com/spicecorner.jp

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