私はありがたいことに、たくさんの方のおかげで、半分仕事、半分子供たちとの時間を過ごしています。子供たちとは、スケジュールを決めて勉強したり、人がほとんどいない校庭で鬼ごっこや縄跳びしたり。3食の食事を共にしおやつも食べる1日は、充実し過ぎてあっという間です。
ロゴの中に子供の名前を入れ込んでいるように、育児と一緒に歩んできました。(名前を記号にしています。末っ子入ってなくてごめん)
時にはたくさんの家族や人々が集い、
kashukaを通してこどもとのくらしが
ますますたのしいものになって広がっていけたら…
と思っています。”
今日は、1つ目の「共有と共感の場」についてお話します。
10年前、友人より早めに第一子を出産した私の育児相談は、もっぱらGoogle先輩と東村アキコ先生の「ママはテンパリスト(子育ての王道ストーリーはこれを読めば載っていた)」。SNSは出始めた時期で、簡単にコミュニケーションがとりにくく、一方通行でした。
母親にあたり前にやってくる育児の悩みに対して、我慢やありきたりな解決法(そんなん既にやってるし)でなく、私は、「わかるー!ほんとにそう。つらいよねー。」って言葉が欲しかったし、答えなんかいらないから吐き出す言葉を受け止めて欲しかったんです。
自分が感じていることって意外と他の人も思っていることが多くて。そんな経験から、母親の笑顔のためには「共有と共感の場」が必要と考えました。
その役割を、保健師やカウンセラーのようなダイレクトなやり方ではなく、裁縫教室をメインとしたワークショップを通して間接的に担いたいと思っていました。
まぁ、その役割は大き過ぎて、7歳まで末っ子・移動手段はおんぶと抱っこの甘ったるい私に務まるわけもなく。ひとりでは限界を感じたので一旦立ち止まり、ソーイングクラスとワークショップは縮小し、もう一つの軸に重点を置いて、場としてではなく、ものづくりや茶飲み友達的な方法で、共有共感を続けています。場が持てるワークショップは、私にとって大切なものなので、自分にしかできないご依頼はやっていきたいと思っています。
今悩めるママたちは、もっと気軽に誰かに電話やラインした方がいいし、そんな友人に心当たりのある人は、その子の顔が思い浮かんだらいつでも連絡しましょ。
次回は2つ目の軸についてお話しします。
石川春菜 (kashukaデザイナー・店主)
2011年 “快適に装う”を基に、日々湧き出る感覚を汲み取りながらデザインから縫製まで手掛けるアパレルブランドkahsukaスタート。
2014年 山梨県甲府市にアトリエを構える。
制作活動と並行して県内外の出店や、裁縫ワークショップを開催。オンラインショップが期間限定オープン
http://www.kashuka.com