「やまなしのひとや暮らしを伝える」をテーマに2013年にはじまったフリーマガジンBEEK。Issue04までは半年に1回、Issue05からは年1回のペースで今まで06まで発刊することができました。冊子のBEEKは個人でぼくがひとりで作っています。広告も入れないで、ただただ伝えたい熱量で10号まで出すと自分の中で決めてはじめました。山梨で暮らし始め、知りたいこと、行きたい場所、会いたい人がたくさんいました。それは4年たった今も同じで、BEEK以外の活動でも山梨全域を駆け巡っていると、多くの気づきがあります。暮らしているからこそ、街の中に入り込むことができるからこそ、見つけられることがそこにはありました。
そこで見つけたものは、ぼくにとってとても大きな、生きるうえで大切な考え、あるいは変わっていく行動のきっかけをつくってくれるものが多数でした。フリーマガジンとしてのBEEKは、情報によって答えを提示するのではなく、暮らしを考えるひとつのきっかけの情報であればいいなと思って編集をしています。
冊子の発刊スパン(半年とか1年という先の長い)では、また特集の内容によってはその見つけた情報が出せないことが多々あり、このフラストレーションをどうにかしたいと常々思っていました。伝えたいことがあるのに、綴る先が限られてしまうこと。
ぼくはBEEKは小さな場を作ったと思っています。場はメディアと言いかえることも。そして、イベントを開いてみなさんにきてもらうリアルな場をつくる時も、手段が違うだけで、それはふだんBEEKとして伝えたいこととなんら変わりはないのです。ならば、BEEKという場をウェブという大海原に今までと同じ気持ちで浮かべてみよう、そう思いました。
BEEKがウェブに移行するというニュアンスとは違います。前述しているような手段のひとつなので、ウェブメディアを作りたいということでもないのです。情報をバズりたいわけでもなければ、すごく多くの人たちに満遍なく届けたいというわけでもないのです。必要な人が必要としてくれた時に、そこに“あり”たいのです。あるとないの境界はとても大きいはず。
ウェブのBEEKは冊子と違って多くの人に頼ります。ウェブの構築や、連載など、冊子のBEEKとは違ういろいろな人の意思が入った雑多な感じになっていくと思います。許容された雑多の中にこそ本来生きていく面白さがあると思っています。それをぼくも知りたい。
やまなしの人や暮らしを伝えるBEEK。
今から頼りに行くみなさん、ぜひ両手広げて受け入れてください。
更新頻度などお手柔らかに、ふとした瞬間に思い出したように見てくださいね。