こうふのまちの一箱古本市 2018、イベントレポート!

By 2022.08.01FEATURE

「こうふのまちの一箱古本市 2018」を2018年5/3に開催しました。このブログにて、当日の様子を写真多めで振り返りたいと思っています。

今回で4回目の甲府の銀座通り商店街のアーケードでの開催。この場所で開催しているのは、まちの本屋・春光堂があるということと(BEEK主催のもと、春光堂書店さんの協力で運営しています)、立派な屋根付きアーケードがあるので雨がもしパラついても本に影響が少ないという利点から。
そしてなにより、甲府の街中を最近来ていない人にも巡ってほしいという想いもあります。個性豊かなお店がここ数年、たくさん街中にできました。そういった街の紹介も、一箱古本市の中でできればと思っています。
はじめて一箱古本市を開催する時、山梨にどれだけ本が好きな人がいて、みなさんが楽しんでくれるか不安な面もありました。しかし、蓋を開けてみると、初回から興味を持ってくれる店主さんが県内外から出店してくれたり、回を重ねるごとに出店店主さんも増えてきて、この2018年で約50店の店主さんが集まるようになりました。
お客さんも2018年には今までで一番多い、約1200人ほどが訪れてくれたと思います。今回のこうふのまちの一箱古本市では、出店店主さんの1日だけの本屋さんをメインとしつつ、パンとコーヒー、甘味などの飲食、さらにはワークショップも充実して開催しました。ワークショップでは北杜市でイベントや服飾・布関連の事業を展開する装いの庭の藤枝くんにお手伝いいただきました。機織り体験や、洋裁、おさるのシルクスクリーンなど多種多様なワークショップが人気でした。

ぼくの個人的な休日の楽しみは「本とパンとコーヒーがあれば幸せ(〆には温泉銭湯につかればなお幸せ)」。甲府にはそのどれもがある、甲府だからこそ一箱古本市がしたいし僕も出たい。開催する動機やきっかけはそんなところにあります。
パンとコーヒーやその他飲食の出店やワークショップも、ふだんからお世話になっているお店のみなさんに集まってもらいました。
もともとパンもコーヒーも好きなので、ふだんから通っているお店の人に出張して来てもらった感覚です。

そして開催4回目にして念願の一箱古本市の生みの親といってもよい、南陀楼綾繁さんをゲストにおよびしました。不忍ブックストリート代表でもあり、一箱古本市を全国に広げた御方。
ぼくはずっとこの谷根千で開催していた一箱古本市に出たかったのですが、東京の時は都合つかず、もうこうなったら地元で開催してみたらいいのかと思い立って始めたという経緯もあります。
まあ、主催で始めたら自分が当日忙しくて出店できないというジレンマを抱えてしまうことになるのですが、、。
南陀楼さんには、出店とアフターのトークイベント(with かもめブックスオーナー・柳下恭平さん)にも出演してもらいました。
この日はさらに豪華に、tokyobikeのレンタサイクルも。街乗りにバッチリなtokyobikeさんの自転車に乗って、会場から甲府中心のさまざまな場所にサイクリングにでかけることもできました。もちろん僕も、自転車借りて街を駆け抜けました。

他にもハンモックを日常に届ける「hammock style」さんとのコラボで会場にたくさんハンモックを置いたり、近くの柳小路商店街のお店(NAPさん、ペチッタペチットさん)でも、本にまつわる関連企画を開催してくれるという嬉しいコラボ。
さらに、アートプロジェクトをメインに展開するユニット、歩帆舎さんが春光堂隣の空き店舗で開催するアートイベント、「Temporary Tempo」とも共同して、同日開催することができました。人の少ない田舎では、同じ気持ちを持った人との協同戦線は欠かせないと僕は思っています。同日開催を最初から歩帆舎さんと打ち合わせして決めて、それ以外は各々で準備に奔走し、告知はお互いのイベントのことにも触れるという、いい距離感、空気感でのイベント同時開催ができました。
お客さんの層もかぶるところもあるし、まったく違う軸からアートや本に触れるという化学反応もおきたのが面白かったです。

盛りだくさんな一箱古本市 2018の模様をお届けしました。
出店してくれる店主さんは1日だけの本屋さんになれることを毎回ほんとうに楽しんでくれています。「また来年も出ますね!」 という言葉をいただけるだけで、ほんとうにやっていてよかったなと思うのです。みなさんほんとうにありがとうございます。
こうふのまちで、またお会いしましょう!

BEEK

Author BEEK

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