近くて遠い景色 vol.03

By 2017.12.22COLUMN



写真をみて振り返る。
人生に分岐点があるとしたならば、
私にとってのターニングポイントは今から6年前に初めてヨーロッパに行ったことだったと思う。

スペイン。エスパーニャ。太陽がまぶしい国。

特にスペインに思い入れがあったわけじゃない。
むしろ行く前まではまったく興味がない国の一つだった。
なぜそこに足が向いたかというと、会いたい人達がいたから。



今よりSNSが盛んではなかった頃、私はインターネット上でスペイン人の姉妹に会った。
彼女たちは私よりもいくつか年が下で、当時は美術学校に通う学生だった。
当初はフランスだけに行く予定だったところ、スペインも近いから行ってみようかなと軽い気持ちで姉妹に話したところ、「会おう!ぜひうちに泊まってね!」と、会ったこともない私のことを快く歓迎してくれた。



旅の理由は人それぞれだ。
私にとって旅は人に出会う事で、そこに暮らす人たちの暮らしを少し共有させてもらうこと。

スペイン、マドリードを私はすぐに大好きになった。
彼女たちと一緒に彼女たちの好きな場所や人に会えたことや、賑わうマドリードの街並み、おしゃべり好きで バスの中で他人とのたわいのない会話をしたり、夜遅くまで友人や家族たちと語り合ったり、バルで楽しむ姿はとても自由で愛おしい日々に思えた。


それから1年に1度はスペインへ赴くようになった。

行くたびに出会う、新しい世界や発見にどきどきした。
今の自分がここにいるのはきっと、スペインで過ごした日々があるから。



(たくさんありすぎるスペインでの思い出は、これからもここで少しずつゆっくりと。)
sakura fantasma

Author sakura fantasma

山生まれ山育ち。ホラー嫌いのFantasma(おばけ)。異国と音楽、紙と山をこよなく愛し、イラストやコラージュを主に国内外問わず制作&発表している。 WEB

More posts by sakura fantasma