torch #08

By 2020.08.06COLUMN, torch

2020年7月プラスチック製買い物袋の有料化がスタートし、甲府市武田にあるAKITO COFFEEのオリジナルエコバッグをkashukaの洋服に使用した生地の端切れを使って制作させていただく事になりました。
私たちが何気なく手にしている洋服や布が出来上がるまでには、大量の水とエネルギーが必要です。例えば、無地のTシャツが1枚出来上がるのに風呂桶30杯分必要だそうです。
更に洋服は曲線から成り立つので、平面の布からパーツを取ると多くの端切れが出ます。また、私が使用している生地は、色彩や肌触りに強いこだわりを持って選んでいるため、一反ずつ職人が染めているものが多く、同じ色でも反ごとに個体差があり、洋服に仕立てきれない分が少しずつ余ってしまってい、それが長年の悩みでした。
話をもらった時、直線で出来ている袋物にこの端切れを使うのが今一番良いのではないかと考え、「少しでも環境保護を考えるきっかけになったら」というAKITO COFFEEの想いと、kashukaからの「端切れの再生」を掛け合わせて提案させてもらいました。縫製はkashuka(私+お針子さん)、ロゴはAKITO COFFEEでハンドプリントするという(!)時代に反した手間暇を惜しまない、何とも愛おしい商品が完成しました。

エコバッグは、sacocheとto go bagの2種類。
sacocheは気軽に肩掛けして出かけられるので街歩きに便利だし、to go bagはAKITO COFFEEで普段使っている紙袋から着想しているのでカップホルダーを入れてカップを重ねることだってできます。
どちらも小さいので、畳んで鞄やポケットに入れて持ち運びしやすい。このアイディアは、暮らしの中でちょこっと立ち寄ることの多いコーヒーショップならでは。
使っているのはこだわって選んだ上質な生地です。素材も色もランダムに出していくのでそこも楽しんでもらえたらと思います。
このプロジェクトは、私たち以外にもたくさんの人が関わり、ひとつの想いを共有しながら出来上がっています。
美しい手書きのロゴはやまゆりのakiko naitoさん、BEEKの土屋さんと(株)日新宣伝用品社の佐野潤一さんの協力の元、シルクスクリーンの版が完成しています。
写真もわがまま言って忙しい土屋さんに撮っていただいたり。
ほんとうにありがとうございました。
発売開始からたくさんの方に購入していただいているようで、お客様からは直接「持ち歩いてるよ!」とのお声もいただいたり、嬉しい限りです。
継続して生産していきますので、店頭で見かけた際はぜひ手に取ってみてください。

kashuka

Author kashuka

"快適に装う"を基に、日々湧き出る感覚を汲み取りながらデザインから縫製まで手掛けるアパレルブランドです。 WEB Instagram

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